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悪玉コレステロールでガンの転移リスクが増加?

(2014年5月) "Cell Reports" 誌に掲載されたシドニー大学の研究によると、ガンの転移に LDL(悪玉)コレステロールが関与しています。

インテグリン

人体に存在する細胞の大部分は、細胞の表面に存在しマジックテープの様な働きをする『インテグリン』と呼ばれる分子によって隣り合う細胞と結合しています。 ところがこのインテグリンには、ガン腫瘍から遊離したガン細胞が体内の他の場所に根付くのを手助けするという厄介な側面もあります。

今回の研究

今回の研究では、インテグリンを含有する微小血管の輸送(trafficking)をLDLコレステロールがコントロールしていること、そしてLDLコレステロールのこの機能が、ガン細胞が体全体に広がるのに深く関与していることが明らかになりました。

インテグリンはガン細胞の表面に留まるのにコレステロールを必要としますが、LDLコレステロールが多量に存在する場合には、ガン細胞に存在するインテグリンの移動・拡散が促進されると思われます。

一方、HDL(善玉)コレステロールが多量に存在する場合には、インテグリンが細胞内部に留まるためにガン細胞が拡散しなくなる可能性があります。

コメント
研究者は次のように述べています:
「ガン細胞が大量のLDLコレステロールを吸い上げることは知られていました。 LDLコレステロールの量をコントロールすることによって、ガンの転移リスクを下げられるようになるかもしれません」