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認知能力の維持には葉野菜を毎日食べると良い

(2017年12月) 思考力や記憶力などの認知能力は加齢により自然と衰えるものですが、"Neurology" 誌に掲載されたラッシュ大学の研究によると、葉野菜を毎日1回は食べるようにすることで老化に伴う認知能力の低下を鈍化させられる可能性があります。

研究の方法

米国に住む58~99才(平均81才)の高齢者960人(認知症の人は含まれない。大部分が白人)を対象に、144品目の食品の摂取量に関するアンケート調査を行ったのち認知機能のテストを平均4.7年間(最長で10年超)にわたり毎年実施しました。

そして葉野菜の摂取頻度に応じてデータを5つのグループに分けて、グループ間で認知機能の低下ペースを比較しました。

ほうれん草やケールなど色の濃い葉野菜であれば半カップ、レタスなど色の薄い葉野菜であれば1カップを1食分とみなしました。

結果

葉野菜の摂取量が最大(1.3食/日)のグループは最少(0.1食/日)のグループに比べて思考力や記憶力が低下するペースが遅く、11年分ほども認知機能が若々しい(認知機能の低下が進んでいない)という結果でした。

この結果は、年齢・性別・教育水準・喫煙習慣・運動習慣・アルツハイマー病の遺伝子的リスクといった認知機能に影響する要因を考慮したうえでのものです。

葉野菜の有効成分

さらに栄養成分ごとの摂取量と認知機能の低下ペースとを照らし合わせたところ、認知機能の低下ペースに関与しているのがビタミンK・ルテイン・葉酸塩・βカロチンである可能性が濃厚となりました。

研究者によると、青葉野菜以外の緑黄色野菜や果物であってもビタミンK・ルテイン・βカロチンなどの栄養素を豊富に含んでいれば認知能力の維持に有効だと思われます。

"Frontiers in Aging Neuroscience" 誌(2016年)に掲載されたイリノイ大学の研究では、ルテインの摂取量が多い高齢者は結晶性知能(勉強・仕事・社会生活により得た技能や知識を活用する能力)が低下しにくいという結果になっています。