魚を週に100g以上食べる人は脳卒中になりにくい。 ただし脂肪が少ない魚に限る?

(2018年5月) "European Journal of Clinical Nutrition" に掲載されたユトレヒト大学などによる研究で、脂肪分が少ない魚を100g/週以上食べている人は脳卒中になりにくいという結果になりました。
L. M. Hengeveld et al. "Fish consumption and risk of stroke, coronary heart disease, and cardiovascular mortality in a Dutch population with low fish intake"

研究の背景

これまでの研究で魚を週に1食分以上食べるのが心血管疾患の予防に有効であることが示されています。

しかし、魚を食べる頻度が週に1食分未満の場合にどうなのかや、魚の種類による心血管疾患予防効果の違いに関しては不明でした。

研究の方法

オランダに住む20~70才の男女3万4千人を対象に、魚を食べる習慣などに関するアンケート調査を実施し、その後18年間にわたり心血管疾患の発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に脳卒中が753件、心臓病が 2,134件、および心血管疾患による死亡が540件発生しました。

100g/週未満

魚を食べる量が週に100g未満の場合には、魚を食べる習慣が無い場合と心血管疾患のリスクに差がありませんでした。 脂肪を多く含む魚と脂肪をあまり含まない魚に分けて分析しても同様でした。

100g/週以上

魚を食べる量が週に100g以上の場合には、食べる魚が脂肪分が少ない魚である場合に限り虚血性脳卒中(脳卒中の大部分は虚血性)のリスクが30%低下していました。

脂肪分が多い魚でも37%の虚血性脳卒中リスク低下でしたが、統計学的な有意性に欠けていました(95% CI: 0.39-1.02)。
心臓病になるリスクや心血管疾患で死亡するリスクは、魚を食べる量や魚の種類にかかわらず下がっていなかったのでしょう。