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脳を若々しく保つには小学生のように学ぶとよい

(2017年5月) カリフォルニア大学リバーサイド校の研究チームが "Human Development" 誌に発表した論文によると、大人になっても小学生の頃と同じように様々な物事を学び続けることで記憶力・思考力・注意力などの認知能力を若々しく保てる可能性があります。

認知機能の衰えは専門化から始まる

研究チームによると、子供の頃は幅広く物事を学びますが、大人になるにつれて学習の対象が幅狭くなってしまいます。

例えば小学生や中学生の頃には国語・算数・理科・社会・外国語・音楽・IT・図工・家庭科・書道といった具合に様々な教科を学習しますが、それが高校生になると理系と文系に分かれ、大学生になると学習分野がさらに専門化し、社会人になって職業に就くと、その分野のプロフェッショナルとなる代わりに他の分野を一切学ばなくなってしまいます。

そうするうちに、まず学習を止めてしまった分野に関わる認知能力が衰え始め、やがては自分が専門とする分野に関わる認知能力まで衰えてしまうと考えられます。

研究者は次のように述べています:
「過去50年間の研究を調査したところ、学習分野が狭まるために認知機能が衰え始めるという因果関係が存在するように思われます。 したがって、学習分野を幅広く保つならば現在考えられている以上に高齢になってからも認知能力の向上が継続する可能性があります」

幅広い学習

脳の若々しさを維持できる幅広い学習とは次のようなものです:
  1. すでに自分が詳しい分野ばかりを学び続けるのではなく、自分が不慣れな新しい分野に手を出す。
  2. 独学ではなく先生について学ぶようにする。
  3. 「努力すれば能力が身に付く。年齢は関係ない」という心構えを持つ。
  4. 新しい分野を習得するときに失敗することを恐れない。 失敗して当然であると考える。。
  5. 新しい分野には本気で手を出す。 辛くてもあきらめず、基本的なことを完全に習得する程度までは続ける。
  6. 複数の分野に同時に手を出す。
つまり「小学生のように学ぼう」というわけです。 小学生の頃には先生がいましたし、苦手な教科も含めていやおうなく複数の教科を同時に学習させられましたし、習得の程度を測るためのテストを受けさせられました。

硬直的な学習

記憶力や思考力などの認知能力が低下してしまう「硬直的な学習」は次のようなものです:
  1. 自分がすでに詳しく快適でいられる分野だけを学ぶ。
  2. 先生につかない。 アドバイスをくれる人もいない。 独学。
  3. 失敗やミスを恐れる。(社会人になってプロとして活躍しているとミスなどできない。 専門分野ゆえの「失敗なんて許せない」というプライド)
  4. 「能力は固定的なものであり努力で身に付けるものではない」と考える。 自分が今の専門分野を努力して身に付けたことを忘れてしまっている。
  5. 新しい分野に手を出すときに本気にならない。 風が吹いて飛ばされそうな軽い気持ちで手を出し、「思うようにいかない」とか「時間が無い」などの理由で数か月で止めてしまう。
  6. 「1つの分野をまず極めてやる」と意気込む。