「学習 → 睡眠 → 復習」で復習の効率と暗記力がアップ

(2016年8月) "Psychological Science" 誌に掲載されたリヨン大学の研究によると、成人が何かを勉強してから次に同じ事柄を復習するまでの間に睡眠を取ると、勉強の効果が2倍に増加します。

学習と復習の間に睡眠を挟むことで、再学習に要する時間が少なくて済むだけでなく、半年後にも学習した事柄をよく覚えているようになるというのです。

研究の方法

40人の成人に16のスワヒリ語の単語をいったん完全に暗記してもらいました。 そして12時間後に、16の単語を再び完全に覚えるまで復習してもらいました。

ただし40人は2つのグループに分けられ、一方のグループは学習と復習の間に睡眠を挟みました(以下「睡眠グループ」)が、もう一方のグループは睡眠を挟みませんでした(以下「非睡眠グループ」)。
睡眠グループは、朝に単語を学習し夜に復習をしました。 非睡眠グループは、夜に単語を学習したのち睡眠を取り、翌朝に復習をしました。
結果
12時間後の復習時に見られた違い

非睡眠グループは復習(を開始する前の)時点で平均7.5語しかスワヒリゴ語の単語を正しく覚えていなかったのに対して、睡眠グループは平均で10語を覚えていました。

そして、復習により16の単語を再び完全に覚えるまでに要するプロセスの回数(*)も、非睡眠グループが約6回だったのに対して睡眠グループは約3回でした。
(*) スワヒリ語の単語1つにつき暗記をするための時間が7秒間与えられた後、スワヒリ語の意味を入力した。 入力後には正解が4秒間PC画面上に表示された。 不正解だった語については、正解を答えられるまで同じプロセスが何度も繰り返された。
1週間~半年後に見られた違い

1週間後の再テストにおいて、非睡眠グループが平均11語ほどしかスワヒリ語を正しく覚えていなかったのに対して、睡眠グループは平均15語ほども覚えていました。 半年後に行われた再々テストでも、両グループが覚えている単語の数には依然として差がありました。

解説

非睡眠グループと睡眠グループが眠気・睡眠の質・短期記憶力・長期記憶力などにおいて同程度であることが事前の調査により確認されていたので、こういった要因の影響で単語の暗記力に差が生じたとは考えられません。

研究者によると、学習した事柄に関する記憶が睡眠中に変質するために、復習の効率が向上するのだと思われます。