5つの生活習慣と余命の長さの関係

(2018年5月) "Circulation" 誌に掲載されたハーバード大学などの研究で、生活習慣と余命の長さとの関係が調査されています。
Yanping Li et al. "Impact of Healthy Lifestyle Factors on Life Expectancies in the US Population"

研究の方法

米国に住む男女12万人超(女性が8万人弱)に生活習慣などを尋ねて生活習慣スコアを割り出したのち、34年間にわたり生存状況を追跡調査して、生活習慣スコアと寿命との関係を調べました。

生活習慣スコア

次の5つの生活習慣を達成しているかどうかに基づいてスコアを割り出しました:
  1. タバコを吸わない。
  2. BMIが18.5~24.9kg/m(普通体重)である。
  3. 中程度~激しい身体活動を毎日30分以上おこなっている。
  4. 適量の飲酒習慣がある。 (「適量」は一般的に女性では1杯/日まで、男性では2杯/日までとされる)
  5. 食生活の質が高い。 (詳細は不明。一般的には揚げ物・糖類・赤身肉の摂取量を控えめにして、タンパク質は魚と鶏肉で摂り、野菜・果物・豆類を積極的に食べるという食生活が健康的とされる)

スコアは0~5点なので、達成している生活習慣が1つ増えるごとにスコアが1点増えるのでしょう。

結果

追跡期間中に4万2千人超が死亡しました。

生活習慣スコアが5点だったグループは0点だったグループに比べて、総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)が74%、ガンで死亡するリスクが65%、心血管疾患(心臓病や脳卒中)で死亡するリスクが82%、それぞれ低下していました。

死亡リスクへのインパクト

死亡リスクに影響する要因に5つの生活習慣のトータルが占める割合は、総死亡リスクでは60.7%、ガン死亡リスクでは51.7%、そして心血管死亡リスクでは71.7%という計算になります。

推定余命

50才の時点からの平均余命を推算すると次の結果となりました:

女性

  • 生活習慣スコアが0点の女性: 29.0年 (79才まで生きる)
  • 生活習慣スコアが5点の女性: 43.1年 (93才まで生きる)

男性

  • 生活習慣スコアが0点の男性: 25.5年 (75.5才まで生きる)
  • 生活習慣スコアが5点の男性: 37.6年 (87.6才まで生きる)