生活習慣と認知機能の低下

(2019年3月) 生活習慣と認知機能の関係を調べた台湾の研究が "Archives of Gerontology and Geriatrics" 誌に掲載されています。
Hsin-Jen Tsai & Fu-Kuei Chang. "Associations of exercise, nutritional status, and smoking with cognitive decline among older adults in Taiwan: Results of a longitudinal population-based study"

研究の概要

Taiwan Longitudinal Study of Aging と呼ばれるコホートのデータを用いて65才以上の男女(人数不詳)を対象に、生活習慣と認知機能との関係を調べたところ、次の結果となりました:
  • 65~74才の人は、栄養状態(食欲・咀嚼・嚥下・体重など。Mini-Nutritional Assessment に回答)が良好であると4年後および8年後の時点で認知機能が良好で、4年間および8年間における認知機能の低下幅も少なかった。
  • 運動習慣を続けていた人は運動習慣がない人に比べて4年後の時点で認知機能が良好で、4年間における認知機能の低下幅も少なかった。
  • 75才以上の人では、「以前の運動習慣」がある(たぶん、運動習慣があったのを止めてしまった)と8年間における認知機能の低下幅が大きかった。
  • 75才以上では、ずっと喫煙習慣を続けていた場合に4年間における認知機能の低下幅が大きかった。
研究グループは次のように述べています:
「運動習慣を止めてしまったり、栄養状態が悪かったり、喫煙習慣があったりすると認知機能が低下するリスクが増加する可能性が高い」