生活習慣と高血圧になるリスク

(2018年10月) "Preventive Medicine" 誌に掲載されたシドニー大学の研究で、生活習慣と高血圧になるリスクとの関係が調査されています。
Binh Nguyen, Adrian Bauman & DingDing. "Association between lifestyle risk factors and incident hypertension among middle-aged and older Australians"

研究の方法

オーストラリアに住む45才以上の男女 32,393人を対象に、BMI・身体活動習慣・飲酒習慣・喫煙習慣・果物/野菜の摂取・精神的ストレスの程度という6つの生活習慣を調べたのち、2.7年間にわたり高血圧の発生状況を追跡調査しました。

6つの生活習慣

6つの生活習慣は、以下に該当する場合に「リスク要因である」とみなされました:
  1. BMI・・・25kg/m以上である
  2. 身体活動習慣・・・150分/週未満である
  3. 飲酒習慣・・・14以上/週である
  4. 喫煙習慣・・・現時点で喫煙習慣がある
  5. 果物/野菜の摂取・・・果物の摂取量が2食分/日未満および/または野菜の摂取量が3食分/日未満である
  6. 精神的ストレス・・・ストレスが多い(Kessler-10 のスコアが22以上)

結果

追跡期間中に17.1%の人が高血圧を発症しました。

6つの生活習慣のうちBMI・飲酒習慣・身体活動習慣・喫煙習慣の4つに関しては、それぞれ上記のリスク要因の基準を満たしている場合には満たしていない場合に比べて、高血圧になるリスクが増加していました。

リスクの増加幅は次のようなものでした:
  • BMI: +99%
  • 飲酒習慣: +58%
  • 身体活動習慣: +17%
  • 喫煙習慣: +15%

男女別に分析しても同じような結果でした。

6つの生活習慣のうちリスク要因の基準を満たすものの数が多いほど高血圧のリスクが高いという関係も見られました。 この関係は中年男性で顕著でした。