光や運動は偏頭痛の原因でない可能性

(2013年1月) 偏頭痛の原因としては、ストレス、まぶしい光、強い感情、運動などが挙げられますが、デンマークで行われた研究によると、このうちの「まぶしい光」と「運動」では偏頭痛にならない可能性があります。

この研究では片頭痛の患者27人を被験者としました。 患者たちの偏頭痛は、前兆(*)のあるタイプで、27人全員が、これまでに強い光、もしくは点滅する光、または運動が引き金となって偏頭痛が生じたことがあると申告していました。

(*) 前兆とは、目がチカチカするとか、波打つ線が見えるなどの閃輝性暗点の症状の他、知覚麻痺、刺すような痛み、嗅覚の異常などのことで、「オーラ」とも呼ばれます。

実験ではまず、被験者たちに、まぶしい光を(30~40分間)見てもらい、さらに運動(エアロバイクまたはきつめのジョギングを60分間)もしてもらいました。

まぶしい光を見た後と運動の後に、それぞれ3時間のインターバルを設けて、前兆のないタイプの偏頭痛、または前兆あるタイプの偏頭痛の症状が起こっているかどうかを被験者に尋ねました。

その結果、まぶしい光または運動によって、前兆のあるタイプの偏頭痛になったのは11%(3人)でした。 前兆のないタイプの偏頭痛になったのも11%でした。

研究者の話では、偏頭痛の原因だと思っているもの(光や運動)で三ヶ月のあいだ偏頭痛にならなければ、それは偏頭痛の原因ではない(偏頭痛の原因ではなくなった)と考えて差し支えないそうです。

カリフォルニア大学の研究者は今回の研究結果に関して、運動が偏頭痛の原因なのではなく偏頭痛が運動をする原因なのではないかという仮説を述べています。 つまり、運動により偏頭痛になるのではなく、これから偏頭痛になる人が運動をしたくなってしまうのではないかというのです。

雷光が偏頭痛の原因になるという研究

その一方で、雷光が偏頭痛などの頭痛の原因になるという研究結果も発表されています。 こちらの研究はシンシナッティ大学が行ったもので、自宅の25マイル(40km)以内に落雷した日には、偏頭痛持ちの人が偏頭痛になるリスクが28%が、そして頭痛持ちの人が頭痛になるリスクが31%増加すると言う結果になっています。

また、偏頭痛持ちや頭痛持ちで無い人でも、偏頭痛や頭痛になるリスクがそれぞれ23%(偏頭痛)と24%(頭痛)増加していました。

研究グループの学生は次のような主旨のことを述べています:

「気圧や湿度などの天気的な要因が頭痛に与える影響については様々な研究が行われていますが、結果ははっきりしません。 しかし、この研究では明確な結果が出ました」

研究グループのリーダーの1人(頭痛の専門家。前出の学生の父親)は次のように述べています:

「この研究では数学モデルを用いて、頭痛や偏頭痛の発生に寄与するのが雷光なのか、それとも雷嵐に特有の天気的な要因なのかを判断しました。

その結果、雷嵐に特有の天気的要因を考慮しても、雷光の日には頭痛のリスクが19%増加していました。 19%というのは統計的に有意な数字です。

雷光が頭痛の原因となる理由としてはいくつか考えられます。 まず、雷光が発する電磁波である可能性があります。 あるいは、雷光により増加したオゾンが原因でカビが胞子を放出し(するの?)、その胞子が原因で偏頭痛が起こるのかもしれません」

雷なんでもサイト」によると、雷が聞こえる範囲は14kmだそうなので、40kmでは聞こえませんね。 もちろん今回の研究データには、14km以内に落ちたケースも含まれるでしょうけど。