長時間のアロマテラピーは心臓に負担をかける

(2012年11月) "European Journal of Preventive Cardiology" に掲載された台湾の研究によると、アロマテラピーは長時間にわたって行うと心臓に悪いかもしれません。

研究の方法

この研究では、スパの従業員100人を対象にしました。100人のうち女性が51%。 平均年齢は 22.5歳、全員が健康で非喫煙者で、実験開始前の心拍数平均は 71.2回、最高血圧平均は 123.5 mmHg でした。

従業員たちに一室に座ってもらって、超音波のアトマイザーで作り出したベルガモ・オイルの蒸気を2時間のあいだ吸ってもらいました。

そして、従業員たちの血圧と心拍数、それに空気中のVOC(揮発性有機化合物。 エッセンシャル・オイルなどのように常温で蒸発する物質)の量を15分ごとに測定しました。

結果

最初の1時間では従業員たちの血圧と心拍数は下がりました。 45分を超えた頃から、最高血圧平均が 2.1 mmHg、最低血圧平均が 1.3 mmHg 下がり、1分間の心拍数が 2.21回減ったのです。

ところが、120分を超えると、最高血圧が実験開始当初の血圧よりも高くなってしまいました。 被験者の平均で(実験開始当初に比べて)最高血圧が 2.19 mmHg、最低血圧が 1.79 mmHg 上昇し、1分間の心拍数が 1.7回増えていました。

補足
研究グループによると、今回の研究のような短時間内での(血圧と心拍数の)変動が心臓トラブルの原因になるか否かは不明です。 さらに、今回の実験では、VOC の空気中濃度というかたちでエッセンシャル・オイルの濃度を測定したため、エッセンシャル・オイル以外の空気中の化合物の影響を受けている可能性もあります。