遠視も白内障も眼の水晶体タンパク質が固まるのが原因?

(2014年11月) "PNAS" 誌に掲載されたルンド大学(スェーデン)などの研究によると、老年性の遠視は、眼のレンズ(水晶体)の内部を満たしている液状のタンパク質が加齢によって固体化してガラス状になるのが原因かもしれません。

多くの人は40~50才くらいになると視力が衰えて、読書の際など近くの物を見るときにメガネを必要とするようになります。

これまで、このような遠視の原因は水晶体の柔軟性が失われるためであると考えられていましたが、今回の発見は遠視発症のメカニズムの詳細解明につながると思われます。

この研究では、水晶体を構成する水溶性の構造タンパク質であるαクリスタリンが、濃度が高いときに液状からガラス状へと固体化することが明らかになりました。 これが老化によって水晶体の柔軟性が失われる理由かもしれません。

今回の発見は白内障(水晶体が濁る病気)にも関わっている可能性があり、研究グループによると白内障の形成にも、水晶体のガラス化によるαクリスタリンの流動性(movement)の減少が関与しているかもしれません。