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睡眠時間が長過ぎても認知症のリスクが増加

(2017年2月) "Neurology" 誌に掲載されたボストン大学などの研究で、睡眠時間が長過ぎる人は認知症になりやすいという結果になりました。

研究の方法

平均年齢72才の米国人男女 2,457人(57%が女性)の睡眠時間を調べたのち認知症の発症状況を10年間にわたり追跡調査しました。

結果

追跡期間中に234人が認知症になりました。 睡眠時間が6~9時間だったグループに比べて、睡眠時間が9時間超だったグループは認知症になるリスクが2倍でした。

軽度認知障害の人

当初より軽度認知障害(MCI)だった人たちに限ると、この数字は2.8倍でした。

高卒未満の人

教育水準が高卒未満の人たちに限ると、この数字は6倍でした。

脳のサイズ

この研究では脳のサイズも調べましたが、睡眠時間が9時間超のグループは脳が小さい傾向にありました。

解説

これまでの研究に、睡眠時間が少ない高齢者は認知機能が低下するペースが速いという結果になったものもあり、認知機能との関係においては7時間程度の睡眠時間が理想的であると思われます。

ただし今回の研究チームによると、睡眠時間が長いために認知症になるというよりはむしろ、睡眠時間が長いのが認知症の前触れである可能性が高いようです。 だとすれば、睡眠時間が長い高齢者の睡眠時間を無理に減らしても認知症を予防する役には立たないでしょう。

睡眠の質が低い場合に認知機能が低下しやすいという研究もありますが、これにしても認知機能が低下する原因なのではなく認知機能低下の兆候なのかもしれません。