閲覧以外でのコンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

職を失うたびに心臓病のリスクが増加する

(2012年11月) "Archives of Internal Medicine" に掲載されたデューク大学(英国)の研究で、無職だと心臓発作のリスクが増加するという結果になりました。 さらに、仕事が不安定である状態(仕事については失業するということを何度も繰り返す)が、喫煙や糖尿病高血圧などと同程度に、心臓病のリスク要因となることも明らかになりました。

つまり、無職であるだけで心臓発作のリスクが有意に増加するうえに、失業するたびに心臓発作のリスクが追加されていくというのです。

研究の方法

51~75歳の男女 13,500人近くを対象に 1992~2010年にわたって2年に1度アンケートを行った結果を分析しました。 研究開始の時点で無職だったのは14%。 研究期間中に70%が少なくとも一度は失業を経験(主に 2008年に米国で景気が後退した頃)していました。

結果

研究期間中に心臓発作になったのは8%。 高齢・白人・男性・南部在住の人で心臓発作のリスクが増加していました。

四回目の失業までは、失業を繰り返すたびに心臓病のリスクが増加していました。 さらに、無職となった一年目には心臓発作のリスクが増加していましたが、無職の状態が一年を超えるとリスクの増加は止まっていました。

失業以外では、低収入・低学歴・無保険・肥満・高血圧・糖尿病・身体障害・抑鬱・運動不足も心臓病のリスク要因となっていました。

解説

この研究に用いたデータには就いていた職業や失業の理由は含まれていませんでしたが、研究グループによると、これらの要因も心臓発作のリスクに影響がある可能性があります。

また、この研究の被験者はみな比較的高齢で退職間際の人もいましたが、人生のどの時点で失業に見舞われるかも重要であると思われます。

コメント
研究者は次のように述べています:
「心臓病のリスク要因としての喫煙・糖尿病・高血圧は要因が持続することで心臓病のリスクを押し上げるが、無職もそれと同じことです」
今回の研究に関与していない専門家は次のように述べています:
「失業すると健康を気にする余裕が無くなり保険が無いケースも増えるし、酒や喫煙に逃げるなど生活が乱れる人も多いはずです」