アセトアミノフェンは腰痛に効果なし?

(2014年7月) "The Lancet" 誌に掲載されたシドニー大学の研究によると、アセトアミノフェンを主成分とする解熱鎮痛剤は急性の腰痛(ぎっくり腰?)に効果が無いかもしれません。

この研究では、シドニーの235の診療所で腰痛の治療を受けている男女 1,650人超(平均年齢45才)を2つのグループに分けて4週間にわたり、一方のグループにはアセトアミノフェン(1日あたり 3,990mg を3回に分けて服用)を、もう一方にはプラシーボを服用してもらいました。

主な結果は次の通りです:

  • 腰痛が治るまでの期間がアセトアミノフェンにより短縮されていなかった。 腰痛の回復に要した期間(中央値)が、アセトアミノフェンを服用したグループで17日間だったのに対して、プラシーボのグループでは16日間だった。

  • 腰痛の痛みそれ自体、腰痛による動作障害・睡眠障害・QOL(生活の質)のいずれもアセトアミノフェンによって軽減されていなかった。
ただし、この試験における効果の有無の基準は「痛みが無い状態が7日間継続する」というものでした。 したがって、アセトアミノフェンが数時間あるいは数日間だけでも痛みを軽減してくれるという可能性は残っています。

研究者は次のように述べています:

「腰痛の大部分は(アセトアミノフェンを飲むかどうかに関わらず)6~8週間で良くなります。 腰痛の治療では薬だけではなく、物理療法によって筋肉のバランスが乱れているのを治すことが大切です。 腰痛には針治療も有効です」


この研究は、オーストラリアの製薬会社である GlaxoSmithKline社により一部資金を提供されています。