低体重で生まれた子供は成人後に2型糖尿病になるリスクが増加する

(2015年1月) "Diabetologia" 誌に掲載されたブラウン大学の研究により、出生時の体重が低い人は大人になってから2型糖尿病になるリスクが増加することが再確認されました。

これまでにも複数の研究で、出生時の体重が6ポンド(2.7キロ程度)以下だった人は成人後に2型糖尿病になるリスクが増加することが示されています。

従来の研究結果の再確認

今回の研究では、2型糖尿病と診断された女性 1,259人のデータを、2型糖尿病ではない女性 1,790人のデータと比較しました。

その結果、出生時の体重が2.72kg未満だったグループでは2型糖尿病になるリスクが、出生時の体重が3.63~4.54kgだったグループに比べて2.15倍、出生時の体重が2.72~3.63kgだったグループに比べても1.27倍に増加していました。

これらの結果は、喫煙習慣・飲酒習慣・運動量・食事内容・BMI・人種・糖尿病の家族歴などの糖尿病リスク要因を考慮したうえでのものです。

出生時の低体重と2型糖尿病リスクとをつなぐモノ

この研究ではさらに、反事実モデルに基づく分析(counterfactual model-based mediation analysis)を行って、出生時の低体重と2型糖尿病リスクとの間に介在(mediate)するバイオマーカーを特定しました。

これらのバイオマーカーのうち最も強力だったのはインスリン抵抗性で、出生時の低体重と2型糖尿病リスクとの関係の47%をこれが占めます。

他に特定されたバイオマーカーは、E-セレクチンの増加(25%)や、性ホルモン結合グロブリンの減少(24%)、収縮期(最高)血圧の高さ(8%)です。 すべてのバイオマーカーのパーセンテージを合計すると100%を超えますが、それは仲介因子(バイオマーカー)同士の相互作用によるものです。

研究チームは次のように結論付けています:
「低体重と2型糖尿病のリスク増加の間に介在するのは主としてインスリン抵抗性だと思われる。 そして、このインスリン抵抗性(が生じる理由)はさらに、性ホルモン結合グロブリンとE-セレクチンのの血中量および収縮期血圧の高さにより説明される」