低炭水化物食で運動時の脂肪燃焼量が2倍以上に増加(1/2ページ)

(2015年11月) "Metabolism: Clinical and Experimental" 誌に掲載されたオハイオ州立大学の研究によると、マラソンなどのように激しい持久運動をする場合には低炭水化物食によって運動中の脂肪燃焼量が2倍以上に増加します。

研究の方法
被験者

50km以上を走る競技で優秀な成績を残している21~45才のランナー20人を対象に調査を行いました。 20人のうちの半数は高炭水化物の食事をしている人(以下、"高炭水化物グループ")で、もう半数は普段から低炭水化物の食事をしている人(以下、"低炭水化物グループ")でした。

高炭水化物食の栄養比率は炭水化物59%・タンパク質14%・脂肪25%、低炭水化物食の栄養比率は炭水化物10%・タンパク質19%・脂肪70%というものでした。

人体がケトン食(低炭水化物)に完全に適応するには数週間以上を要するため、低炭水化物食を半年以上(平均20ヶ月)続けている人を低炭水化物グループの被験者として選びました。
ケトン食

ケトン食とは炭水化物の含有量が非常に少なく、その分脂肪分が多い食事のことです。 ケトン食を食べていると、体に蓄えられている脂肪が主なエネルギー源として用いられるようになります。

炭水化物の摂取量を減らし代わりに脂肪の摂取量を増やすと、脂肪がケトンと呼ばれる分子に変換されるようになります。 このケトンは、脳を初めとする全身の細胞によりブドウ糖の代替物として利用されます。

被験者の選出においては、競技成績・年齢・運動能力・トレーニング歴・最大酸素容量(maximum oxygen capacity)が2つのグループで同程度となるように考慮されました。

試験の内容

試験はトレッドミル(ルームランナー)を用いて2日間にわたり行われました。 1日目には脂肪燃焼率のピーク(peak fat-burning rate)と最大酸素消費量を測定しました。 2日目には、340キロカロリーを含む低炭水化物または高炭水化物のシェイクを飲んだ後に、最大酸素容量の64%の激しさで3時間にわたってトレッドミルで走ってもらいました(走っている最中に摂ったのは水だけ)。