低用量のスタチンと他の薬の組み合わせ

"Annals of Internal Medicine" オンライン版(2014年2月)に掲載された Johns Hopkins 大学のレビューによると、心臓疾患のリスクが高いけれどもスタチン(コレステロールを下げる薬)を高用量で服用できない患者において、低用量のスタチンを他のコレステロール低下薬と組み合わせて用いるのが有効かもしれません。

低用量のスタチンを、エゼチミブ(コレステロール低下薬として用いられる高脂血症治療薬)または胆汁酸捕捉剤と組み合わせることで、悪玉の LDL コレステロールが減少するというのです。
"American College of Cardiology" や "American Heart Association" によるコレステロールのガイドラインでは、コレステロールその他の原因で心臓疾患のリスクが高い人が中~高用量のスタチンを服用することを推奨しています。 しかし、患者の中には高用量のスタチンが効かなかったり、スタチンで筋肉痛などの副作用が出る人もいます。
研究者は次のように述べています:

「この手法は少なくとも短期的には、高用量のスタチンと同程度に有効であるようです。 ただし、低用量のスタチンと他の薬を組み合わせるという手法に関して注意点が3つあります: 1. 副作用についてよくわかっていない、2. 長期的な有効性についてわかっていない、3. この手法によってコレステロールを低下させるのが死亡率や心血管イベントの低下に有効であるのか否かは不明」


研究者によると、低用量のスタチンを、フィブラート系薬剤(中性脂肪を低下させる高脂血症治療薬の1種)や、ナイアシン、オメガ3脂肪酸と併用した場合の LDL コレステロール低下効果についてはエビデンスが不足しています。

"John Ochsner Heart and Vascular Institute" に勤務する予防心臓病学の専門家は次のように述べています:

「良く出来た研究ですが、多くの医師は低用量のスタチンをエゼチミブなどの他の薬と組み合わせることで、低用量のスタチンと同程度、あるいはそれより少し高い効果が得られることを知っているのではないかと思います」