低塩分の食事にしても骨粗鬆症の予防に効果は無い?

(2016年2月) 塩分摂取量が多いと骨粗鬆症のリスクが高まると考えられていますが、"Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism" に掲載されたジョージア医科大学の研究で、閉経後の女性が塩分摂取量を控えても骨粗鬆症の予防に効果は無いという結果になりました。
閉経後の女性では、骨が作られる量よりも再吸収される(骨が溶骨細胞により分解されて血中へと吸収される)量が増えるために骨が弱くなります。 溶骨細胞の逆の働きをするのが造骨細胞です。
研究の概要

閉経後の女性7万人近くを11年間にわたり追跡調査したところ、骨の健康にとって塩分摂取量が主要な要因ではないという結果になりました。

塩分摂取量が多い女性の方が骨が強い傾向にあるとさえ言えるほどでしたが、BMI(BMIが高いと骨の丈夫である傾向がある)を考慮して分析すると、塩分摂取量と骨密度や骨折率との関係性は消滅しました。
BMIが高い女性は塩分摂取量も多くなっていました。
解説

塩分摂取量が減るとレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系が活性化して再吸収される骨の量が増えることが実験で示されているので、それが今回のような結果になった理由かもしれません。

研究者によると、もっと大規模な前向き研究で今回の結果を確認する必要があります。 また、今回の結果に関わらず塩分を摂り過ぎないようにすることが推奨されます。 塩分摂取量の目安は2.4g/日です。 塩分は加工食品や缶詰に大量に用いられているため注意が必要です。