テストステロンが少ない前立腺ガン患者ではガンが侵攻性を増す可能性

(2014年5月) "BJU International" 誌に掲載されたチリの研究によると、低リスクの前立腺ガンの患者においては、男性ホルモンのテストステロンの体内量が少なさが前立腺ガン悪化の兆候であるかもしれません。

研究者は次のように述べています:

「様子見か積極的な治療かという判断が難しい場合には、遊離テストステロンの量を判断材料として用いれるかもしれません」


前立腺ガンが低リスク(命に関わるほどではなく、進行も遅い)である場合には、治療をせずに様子を見るという方針が選択されるケースが少なくありませんが、この方針を採用した場合に、様子見から積極的な治療への切り替えを判断する際の信頼できる基準が現在のところ存在していません。

この研究では、低リスク前立腺ガン患者154人を38下限津間に渡って追跡調査しました。 その結果、遊離テストステロンの量が少ない患者では、前立腺ガンが侵攻性(増殖の速さ)を増すリスクが有意に増加していました。

テストステロン全体の体内量とガンの侵攻性との間にも関係は見られましたが、統計的に有意と言えるほどではありませんでした。 遊離テストステロンは体内のテストステロン全体の1~2%にあたります。

「今回の結果により、テストステロンが少ない前立腺ガン患者ではガンが侵攻性を増すリスクが増加する可能性が示唆されます。 今回の結果は『前立腺ガン患者ではテストステロンが多いよりも少ない方がリスクが低い』という従来の認識と矛盾します」