テストステロンが少ない男性は関節リウマチになりやすい

(2013年5月) "Annals of the Rheumatic Diseases" に掲載されたスェーデンの研究によると、テストステロン(男性ホルモンで)の少ない男性では、将来に関節リウマチを発症するリスクが増加する可能性があります。

研究の方法

この研究では、関節リウマチを発症した男性104人と、そうでない男性174人の血液サンプルを比較しました。 血液サンプルが採取された時点から、リウマチと診断された時点までの期間は1~28年間(平均13年間足らず)でした。

104人のうち、診断においてリウマチ因子(RF)が明らかだったのは83人で、そのうちの73%ほどが RF陽性 でした。 RF というのはリウマチの重症度を示す抗体のことで、重症度の区分のための指標として用いられます。

結果

関節リウマチに影響があると考えられる喫煙と BMI を考慮したうえでなお、テストステロンの血中量が少ない男性では関節リウマチになるリスクが高くなっていました。 リウマチと診断されたときの検査で RI が陰性であった(つまり重度のリウマチではない)男性について(も?)統計的に有意でした。

関節リウマチと診断された男性では、リウマチと診断される前の時点で、濾胞刺激ホルモン(FSH)が有意に多く存在しました。 FSHとは、性的な成熟および生殖に関与する化学物質のことです。 FSH の量も、テストステロンの減少に次いで、関節リウマチの指標になると考えられます。

今回の結果から、関節リウマチの発症前にはホルモン量に変化が見られること、および、ホルモン量の変化が関節リウマチの重症度に影響する可能性が示唆されます。

研究グループによると、他の複数の研究に、テストステロンに免疫系を抑制して炎症を抑える作用のあることを示したものがあります。