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グルテン・フリー・ダイエットで糖尿病のリスクが増加?

(2017年3月) "EPI | LIFESTYLE 2017 Scientific Sessions" で発表されたハーバード大学の研究によると、グルテン・フリー・ダイエットなどでグルテンの摂取量が少ないと2型糖尿病になるリスクが高くなる恐れがあります。

グルテンについて

グルテンは小麦・大麦・ライ麦などの麦に含まれているタンパク質です。 セリアック病という自己免疫疾患やグルテン過敏症の人はグルテンを含まない食事(グルテン・フリー・ダイエット)を続ける必要があります。

米国ではグルテン・フリー・ダイエットが流行していて、グルテンを避ける必要が無い人までグルテン・フリー・ダイエットをしていますが、健康な人がグルテン・フリーに切り替えて健康にプラスになるという明確なデータは存在しません。

それどころか、グルテン・フリー・ダイエットは食物繊維・ビタミン類・ミネラル類が不足しがちで、おまけに食費がかさみがちです。

研究の方法
3つのコホート(*) に含まれる20万人近くの米国人(80%近くが女性)を対象に、20年間超にわたり2~4年おきに食生活に関するアンケート調査を実施しました。 さらに、この期間における2型糖尿病の発生状況を追跡調査して、アンケート調査の結果と照らし合わせました。
(*) 女性のコホート(集団)が2つと、男性のコホートが1つ。
結果

20年間超のうちに1万6千件近くの2型糖尿病の発症が確認されました。

グルテン摂取量が少ない人は穀類由来の食物繊維(2型糖尿病を予防する効果がある)の摂取量が少なく、2型糖尿病になるリスクが高くなっていました。

穀類由来の食物繊維の影響を考慮してさらに分析すると、グルテン摂取量において上位20%に入る人は、グルテン摂取量が最も少ない人(約4g未満)に比べて2型糖尿病のリスクが13%低いという結果になりました。

グルテン摂取量

データに含まれる人の大部分は、1日あたりのグルテン摂取量が12g未満でした。 グルテンの平均摂取量は女性の2つのコホートでは5.8gと6.8gで、男性のコホートでは7.1gでした。

グルテンの主な摂取源は、パスタ、ピザ、シリアル食品、マフィン、プレッツェル、パンでした。

留意点

今回の研究には、①観察研究である(臨床試験ではない)、そして②グルテン摂取量をアンケート調査により調べた(客観的に測定していない)という弱点があるため、今後の研究で今回の結果を確認する必要があります。

また、日本人には今回の結果がストレートに当てはまらないかもしれません。 グルテン・フリー・ダイエットで麦類の代替食品として用いられるのが主に、日本人が主食とする米(コメ)だからです。
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