非喫煙者の肺ガンが増加

(2012年9月) 肺ガンのリスク要因として一番に挙げられるのがタバコですが、非喫煙者の肺ガンが著しく増加していることがフランスの研究で明らかになりました。

研究の概要

この研究では、2010年に肺ガン患者であった7,610人を追跡調査しました。 各患者について、年齢・喫煙歴・肺ガンのステージなどの情報を集め、この7,610人のグループと似たような10年前の患者のグループと比較しました。

その結果、2010年のグループでは肺がん患者に非喫煙者が占める割合が、10年前から7.9%増加して11.9%になっていました。

ちなみに、2000年には16%だった女性の肺がん患者の割合は、2010年には24.4%にまで増加していました。 女性における喫煙/非喫煙による肺ガン率はほぼ同じなので、この増加は女性の喫煙率が増えたということに他なりません。
解説
この研究を行った French College of General Hospital Respiratory Physicians によると、非喫煙者に肺ガンが増加している原因は不明ですが、今年になってからWHOがディーゼル車の排気ガスが肺ガンの一因となっていることを認めています。 また、米国の環境保護局が、ラドンという自然に発生するガスも肺ガンの一因である可能性を示唆しています(*)
(*) ラドンは放射線を発する放射性同位体(放射性物質の1つ)です。 2005年にWHOが屋内ラドンの危険性を指摘しています。 ラドンは自然に発生するので、普通に大気中に存在する濃度では危険はありませんが、家屋の気密性が高いと地面や家屋の建材から放出されたラドンが増加します。