ルテインに結晶性知能を維持する効果

(2016年12月) "Frontiers in Aging Neuroscience" 誌に掲載されたイリノイ大学の研究で、ルテイン(*)の摂取量が多い高齢者は結晶性知能(†)が低下しにくいという結果になりました。

(*) カロテノイドの一種で、青葉の野菜や卵黄に豊富に含まれる。

(†) 勉強・仕事・社会生活により得た技能や知識を活用する能力。
研究の方法

65~75才の健康な男女を対象に、ルテイン血中濃度の検査・結晶性知能を測るテスト・MRIによる側頭皮質の撮影を実施しました。

結果
ルテイン血中濃度が高いと右脳の海馬傍回皮質(*)の灰白質が厚く、結晶性知能が高いという傾向が見られました。
(*) 側頭皮質の一部。 これまでの研究で、結晶性知能が側頭皮質に依存することが明らかにされている。
解説

これまでの研究でも、様々な年代の人でルテインの摂取状況と認知能力のあいだに関係が見られるという結果になっています。 ルテインは脳の領域のうち認知機能の維持にとって重要となる部分に蓄積することが知られています。

今回の研究によると、ルテインが右脳の海馬傍回皮質に作用して結晶性知能に影響している可能性があります。 研究者によると、このルテインの作用として考えられるのは抗炎症作用や細胞間のシグナル伝達を補助する作用などですが、現時点では仮説でしかありません。