ルテオリンはガンを抑制したり促進したり

(2013年7月) コロラド大学の研究グループによると、自閉症治療用としても利用されているルテオリンというフラボノイドの一種には、ガンを抑制する効果がある一方で、ガンを促進する作用もあります。

ガンを抑制する効果

コロラド大学の別の研究グループが以前に、一部の乳ガン患者においてプロゲステロンによって難治療性の幹細胞様細胞が増殖することを明らかにしていましたが、今回の研究ではルテオリンにこの増殖を阻害する効果があることが示されました。

ガンを促進する作用
ルテオリンのガン促進作用には次の2つがあります:
  1. エストロゲン(女性ホルモン)のように作用して子宮内膜ガンのガン細胞の成長を刺激する。
  2. プロゲステロンの作用を阻害することでプロゲステロンがエストロゲン依存性の子宮内膜ガンを抑制するのを邪魔する。
まとめ

つまり、ルテオリンは乳ガンでは人体にとって有益だが、子宮内膜ガンでは有害だというわけです。

研究者のコメント

研究者によると、ルテオリンなどのフラボノイドが活性を有している(active)のに、サプリメントで摂取される量のフラボノイドに対して人体がどのように反応するのかが未だ明らかでないという点が問題です。

研究者は次のように述べています:
「ルテオリンを自閉症の治療目的で子供に与えるのは、内分泌(ホルモン)系に影響するような物質を思春期前の子供に与えるということで危険です」
フラボノイドなどの活性成分を含む健康食品は、医薬品ほどには米国食品医薬局(FDA)の規制を受けていません。 そのため、健康食品のメーカーは、健康食品の有効性や副作用を十分に検査せずに販売できる状況にあります。
「食品として食べる野菜に含まれるフラボノイドまで危険だと言っているわけではありません。 サプリメントでフラボノイドを摂取するときには気を付けましょうということなのです」
Wikipediaによると、ルテオリンは次のような食品に含まれています: セロリ、ブロッコリー、ピーマン、パセリ、タイム、タンポポ、シソ、カモミール、ニンジン、オリーブオイル、ペパーミント、ローズマリー、ネーブルオレンジ、オレガノ
周辺情報
フラボノイドの副作用が確認されたのは今回のルテオリンが初めてではありません。 餌としてレッド・クローバーを与えた家畜で発達や生殖に影響が出たというケースが報告されている他、思春期前の少年が、フラボノイドを含有するラベンダーやティーツリーのエッセンシャルオイルの用いられた製品を使用することで乳房が発達したというケースが複数報告されています。