リコピンに大腸ガン予防の効果は期待できない?

(2016年8月) 中国の大学などが行ったメタ分析によると、リコピンによる大腸ガン予防の効果は微妙です。 リコピンはトマトを初めとする赤色系の野菜や果物(*)に豊富に含まれているカロテノイドの一種で、抗ガン作用と抗酸化作用のほか、心血管疾患・骨粗鬆症・精神疾患を低減する作用が期待されています。
(*) スイカやピンク・グレープフルーツ、グアバ、パパイヤなど。
メタ分析の方法

リコピン摂取量と大腸ガンのリスクとの関係について調べた15の研究のデータを分析しました。

結果
データ全体ではリコピン摂取量と大腸ガンのリスクとの間に統計学的に有意な関係は見られませんでしたが、結腸ガン(*)に限るとリコピンの摂取量が多い場合に発症リスクが12%下がっていました。 ただし結腸ガンのリスクにしても、リコピン摂取量が多いほどリスクが低いというわけではありませんでした。
(*) 結腸ガン+直腸ガン=大腸ガン
結論
メタ分析に用いた研究の信頼性がいずれも非常に低かったこともあり、研究チームは 「リコピン摂取量と大腸ガンのリスクとの間に関係があるとは言えないが、最終的な結論を出すにはもっとデータが必要である」 と結論付けています。