トマトなどに含まれるリコピンで腎臓ガンのリスクが低下

(2015年3月) "Cancer" 誌に掲載されたウェイン州立大学(米国)の研究で、トマトなどに含まれているリコピンという抗酸化物質の摂取量が多い閉経後の女性は腎臓ガンの一種である腎細胞ガンになりにくいという結果になりました。

研究の方法

96,196人の閉経後の女性を15~20年程度にわたって追跡して、リコピンやルテイン、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質の(食事による)摂取量と腎臓ガンのリスクとの関係を調べました。

結果

追跡期間中に腎臓ガンと診断されたのは240人でした。 リコピンの摂取量(自己申告による)が多かったグループは少なかったグループに比べて、腎臓ガンのリスクが39%低下していました。 リコピン以外の抗酸化物質では、このようなリスク低下は見られませんでした。

追加情報

他の研究では、食事から摂取するリコピンの量が多い人は乳ガンや前立腺ガンのリスクが低下するという結果になっています。

リコピンは、トマト以外ではスイカやピンク・グレープフルーツ、グアバ、パパイヤなどに豊富に含まれています。 リコピンのサプリメントも市販されていますが、サプリメントの服用は医師に相談してからの方が良いでしょう。

リコピンもβカロチンと同じくカロテノイドの仲間ですが、βカロチンと違ってビタミンAには変換されません。 「生野菜食主義がダメな5つの理由」によると、トマトを(加熱)調理することによって人体が利用できるリコピンの量が5倍に増加します。