子供が嘘をつくたびに罰を与えるのは逆効果

(2014年12月) マギル大学(カナダ)の研究グループが子供が嘘をついたときの対処法についての調べた結果が "Journal of Experimental Child Psychology" に掲載されています。

この研究では4~8才の子供372人を対象に、子供の背後のテーブルにオモチャを置いて「後ろを振り向いてオモチャを見てはなりません」と指示を与えた上で1分のあいだ子供を部屋に1人きりにしておき、隠しカメラで子供の行動を監視し、その後部屋に戻った研究者が、「振り返ってオモチャを見ましたか?」と子供に尋ねるという実験を行いました。

この実験の結果は次のようなものでした:
  • 言いつけに背いて後ろを振り返ってオモチャを見た子供は251人(67.5%)だった。 月齢が1ヶ月増えるごとに、振り返ってオモチャを見る率が1%ずつ低下した。
  • 振り返ってオモチャを見たのに「見ていない」と答えたウソツキの子供は167人(251人の66.5%)だった。年齢が大きくなるにつれて、嘘をつく率が増加し、ついた嘘に関してボロを出す率が低下していった。
  • 子供たちは、「正直に言った方が良いよ」と諭されたときよりも、嘘をついたと叱責されることを恐れるときの方が嘘をつくことが多かった。
  • 年齢が低い子供は「正直に言うと大人が喜ぶ」という理由で本当のコトを話す率が高く、年齢が高い子供は「自分の中に確立された道徳的観念ゆえに真実を述べた方が気分が良いのだ」という理由で本当のコトを話す率が高かった。
この結果から研究者は、子供が嘘をつくたびに罰を与えていると、正直な人間に育つどころかウソツキに育つと結論付けています。