閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

マグネシウム血中濃度が高すぎても低すぎても認知症のリスクが増加

(2017年9月) "Neurology" 誌に掲載されたエラスムス大学の研究で、マグネシウムの血中濃度が高すぎても低すぎても認知症になりやすいという結果になりました。

研究の方法

認知症ではない平均年齢65才の男女1万人弱を対象に、マグネシウム血中濃度を調べたのち、平均8年間にわたり認知症の発症状況を追跡調査しました。

そしてマグネシウム血中濃度に応じてデータを5つのグループに分けて、グループ間で認知症になるリスクを比較しました。

結果

追跡期間中に823人が認知症と診断されました。このうち662人がアルツハイマー病でした。

認知症になる人の割合(1,000人年(*)あたり)がマグネシウム血中濃度が中程度のグループでは認知症の発症率が7.8人であったのに対して、血中濃度が最低のグループでは10.2人、血中濃度が最高のグループでは11.4人でした。

マグネシウム血中濃度が低すぎる場合にも高すぎる場合にも、認知症のリスクが30%ほど増加するという計算になります。
(*) 人年=人数×年数

マグネシウム血中濃度が最高のグループでも最低のグループでも、大部分の人は血中濃度が正常値の範囲内でした(正常値未満だったのは108人、正常値を超えていたのはわずか2人)。

留意点

今回の研究には次のような弱点があります:
  • マグネシウム血中濃度を1度しか測定していない。
  • マグネシウム血中濃度は体内に存在するマグネシウムの量を完全には反映しない。
  • マグネシウム血中濃度が低すぎたり高すぎたりするのが認知症の原因となっているか否かは今回の研究ではわからない。