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マグネシウムのサプリメントに慢性炎症を軽減する効果

(2017年5月) メキシコ社会保障協会などの研究チームが行い "Current Pharmaceutical Design" 誌に掲載されたメタ分析によると、マグネシウムが慢性炎症の低減に効果を発揮する可能性があります。

炎症について

炎症は病原体や有害物質に対して免疫系が引き起こす自然免疫反応の一部で、傷の治癒を促進したり病原菌を抑制したりするのに役立ちます。

しかし、炎症は健全な組織まで傷つけてしまうので、感染症や怪我などが生じていないときにも炎症が持続する慢性的な炎症は体にとって有害です。 慢性的な炎症はガン・糖尿病・心臓病・リウマチ・抑鬱・アルツハイマー病など様々な病気の一因になると考えられています。

慢性炎症の原因となるのは、体内から排除されずに残っている病原体・有害物質・免疫系の異常・運動不足・肥満・遺伝的体質・加齢などですが、食事内容も慢性炎症に大きく影響します。

メタ分析の方法

マグネシウムのサプリメントの服用がC反応性タンパク質(CRP)(*)の血中濃度に及ぼす影響を調べた11のランダム化比較試験のデータを分析しました。
(*) 肝臓で作られるタンパク質。 炎症により血中濃度が増加するため慢性炎症の指標として用いられる。

結果

データ全体の分析では、マグネシウムのサプリメントを服用したグループでもCRP血中濃度は下がっていませんでした。

ところが、CRP血中濃度が0.3mg/dL以下(*)の場合と0.3mg/dL超の場合に分けて分析したところ、0.3mg/dL超の場合に限ってマグネシウムのサプリメントの服用によりCRP血中濃度が下がっていました(低下幅は約-0.11mg/dL)。
(*) CRP血中濃度は一般的に0.3mg/dL以下が正常値。 0.4~0.9mg/dLが軽度の炎症、1.0~2.0mg/dLが中程度の炎症、そして2 .0~15.0mg/dLが重度の炎症とみなされる。