磁力による治療効果を謳う装身具は関節リウマチに効果なし

(2013年9月) "PLOS ONE" に掲載された英国の研究(無作為化臨床試験)によると、銅製あるいは磁力を帯びたブレスレットやストラップは、関節リウマチに効果がありません。

研究の方法

関節リウマチの症状が出ている患者70人に4種類のブレスレットあるいはストラップの製品を5ヶ月間にわたって着用してもらいました。 そして患者たちに、痛み・障害・薬物の使用について報告してもらったり、血液検査で炎症の度合いの変化を調べたりしました。 血液検査は1種類の製品につき5週間ずつ着用したのちに行いました。

結果

銅製の、または磁力を帯びたブレスレットにもストラップにも、プラシーボ程度の効果しか認められませんでした。

コメント
研究者は次のように述べています:

「(この手のブレスレットやストラップは)使用が簡単で安全なだけに、純粋な(プラシーボ効果でない)治療効果が認められなかったのは残念ですが、この手の製品を買うくらいなら貯金しておくか、あるいは科学的な裏づけのあるオメガ3脂肪酸などの代替療法にお金を使う方が良いでしょう。

自分がリウマチではないかと心配している人は、このような製品に頼ってぐずぐずしていないで早いうちに医師の診察を受けるのが得策です。 炎症を放置しておくと関節のダメージがひどくなります」
磁力製品に効果があるように思える理由
銅製のブレスレットや磁気ストラップによって関節リウマチの症状が軽減されるように思えるケースがありますが、研究者によると考えられる理由は2つです:
  1. プラシーボ効果によるもの。 気持ちの持ち方次第で、痛みの受け止め方が大きく変わります。
  2. この手の製品をリウマチの症状が再発してから着用を開始する人が多いが、その後症状が自然に治まる(ブレスレットを付けてなくても治まっていた)のを製品の効果だと勘違いする。
磁気治療効果を謳う製品は、売上高が世界で10億ドルを超えると推算されています。 一方、銅製のブレスレットも、1970年代からリウマチに効果があるとして人気のある製品です。