磁石を飲み込む事故が急増中

磁石を子供が飲み込む事故が増えています。 昨年2012年に行われた調査によると、北米における子供が磁石を飲み込む事故の件数は過去10年間で480件なのですが、そのうちのなんと42%が(調査の時点を基準にして)過去一年間のあいだに発生していたというのです。

このように磁石の事故が急増している原因は、ネオジム磁石(ネオジム・鉄・ボロン系磁石)と呼ばれる強力な磁石の登場にあります。 ネオジウム磁石は昔のフェライト磁石の10~20倍の磁力があります。 そしてサイズも小さくなる傾向があるために飲み込みやすいのです。

子供が、この強力なネオジウム磁石を一個以上飲み込んだ場合(特に別々の時点で)に、体内で磁石がくっついて腸に穴が開くリスクがあります。 球状の小さなネオジウム磁石を3つ飲み込んで手術をした三歳児のケースでは、磁石が腸壁ごしにくっついていました。 複数の磁石でも同時に飲めば、それがひとかたまりになって排泄されることが多いのでしょう。

2013年に発表された調査

2013年10月に発表されたカナダの調査(対象期間は2001~2012年)によると、The Hospital for Sick Children という病院だけで、10年間で磁石を飲み込む事故の発生件数が94件でした。

この病院における磁石事故の最初の事例は2004年で、それ以降、磁石事故の件数は増加し続けており、特に過去3年間で急増しています。 患者の年齢は生後7ヶ月~13才(平均年齢4.5才)で、65%が男の子です。 磁石を取り出すのに手術が必要となったのは6人、内視鏡により取り出したのが10人でした。 死亡したケースは報告された中にはありませんでした。