大きな道路の近くに住んでいると高血圧のリスクが増加

(2014年10月) "Journal of the American Heart Association" に掲載されたブラウン大学(米国)の研究で、大きな道路の近くに住んでいると高血圧のリスクが増加するという結果になりました。

研究の概要

サンディエゴの都心部に住む閉経後の女性 5,400人のデータを分析したところ、高速道路または主要幹線道路から100m以内の場所に住んでいる人では、これらから千メートル以上離れた場所に住んでいる人に比べて、高血圧のリスクが22%増加していました。

例えば、大きな道路の近くに住んでいる58才の女性の高血圧リスクは、大きな道路から離れた場所に住んでいる60才の女性と同程度になります。

100~千メートルの間の地域に住んでいる人でも、居住地から大きな道路までの距離が短くなるほどに高血圧のリスクが同様に増加していました(100~200メートルでは13%、200~千メートルでは5%のリスク増加)。

年齢、健康状態(糖尿病の有無やコレステロール)、人種、学歴、年収、喫煙習慣、運動習慣、ファーストフードの店舗の有無など心血管リスクに影響する要因を考慮しても、この結果の統計的な有意性は失われませんでした。

解説

高血圧は一部の心血管疾患(心臓病や脳卒中)を促進します。 したがって、過去の研究で大きな道路の近くに住んでいる人は心血管疾患のリスクが増加するという結果になったのにも、高血圧が関係している可能性があります。

自宅から道路までの距離が近いほどに高血圧のリスクが増加する理由は不明ですが、自動車による大気汚染や騒音が原因であるかもしれません。