(2018年12月) "Circulation Research" に掲載された米国立衛生研究所(NIH)などによる研究で、βカロテンの血中濃度が高い男性は病気になったり死んだりすることが少ないという結果になりました。 βカロテンは果物や野菜に含まれています。
研究の方法
2万9千人の男性を対象に、βカロテン血中濃度などを調べたのち31年間にわたり生存状況などを追跡調査しました。
結果
追跡期間中に2万4千人弱が死亡しました。
βカロテン血中濃度に応じてデータを5つのグループに分けた中で、血中濃度が最低のグループに比べて他のグループでは次のように総死亡リスクが低下していました:- 血中濃度が最大: -36%
- 血中濃度が上から2番目: -31%
- 血中濃度が上から3番目: -29%
- 血中濃度が上から4番目: -19%
心臓病・脳卒中・ガン・呼吸器疾患・糖尿病・怪我・事故といった死因別に分析しても、βカロテン血中濃度が高いと死亡リスクが低いという関係が見られました。
βカロテン血中濃度が高いと死亡リスクが低いという関係は喫煙年数が少ない男性やBMI値が小さい男性で顕著でした。