特定の禿げ方をしている男性では侵攻性前立腺ガンのリスクが増加

(2014年9月) "Journal of Clinical Oncology" に掲載された National Cancer Institute(米国)の研究で、45才までに前頭部が禿げていて頭頂部の髪の毛が薄くなっている男性(参考画像)では、そうでない男性に比べて侵攻性の(増殖が早いタイプの)前立腺ガンのリスクが40%増加するという結果になりました。 他のタイプの脱毛症と前立腺ガンのリスクの間には有意な関係は見られませんでした。

過去にも同様の研究が行われ、同様の結果となっています。 男性型脱毛症(壮年性脱毛症)と前立腺ガンは、いずれにも男性ホルモンの増加が関与しています。

研究の方法

この研究では、55~74才の米国人男性 39,070人に45才の時点での脱毛状況を思い出して、それを絵図に示してもらったうえで追跡調査を行いました。

結果
追跡期間中に発生した前立腺ガンの件数は 1,138件で、そのうちの51%が侵攻性(*)のものでした。 男性たちが前立腺ガンと診断された平均年齢は72才でした。
(*) グリソン・スコアが7以上の前立腺ガン、ステージIIIもしくはⅣの前立腺ガン、または死亡原因となった前立腺ガンを侵攻性の前立腺ガンとみなした。

前頭部が禿げていて頭頂部の髪の毛が薄くなっている男性では、脱毛症ではない男性に比べて侵攻性の前立腺ガンのリスクが40%増加していました。 侵攻性ではない前立腺ガン脱毛症とのあいだには相関関係が見られませんでした。

現況
研究グループは現在、頭皮の状態も考慮したうえで脱毛症と前立腺ガンのリスクの関係を調べるという研究を行っています。