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男性ホルモンの不足が口腔の健康状態の悪化を招く?

(2016年3月) "American Journal of Physical Anthropology" に掲載された Texas A&M(米国)の研究によると、男性ホルモンの不足が口腔の健康状態の悪化を招く可能性があります。出典: Low Sex Hormones Could Lead to Oral Health Issues in Men

エストロゲン(女性ホルモン)と口腔の健康や顎関節との関係はよく知られていますが、男性ホルモンと口腔の健康の関係はこれまであまり研究されていません。

研究の方法

カリブ海霊長類研究所(プエルトリコ)で去勢されて飼育されていて自然死したオスの赤毛猿4匹の白骨化した遺体と、去勢されずに飼育されていて自然死したオスの赤毛猿の白骨化した遺体とで、顎の骨の状態を比較しました。

結果

去勢されていた全てのオスの骨に歯周病などの口腔の健康問題の痕跡が残っていました。 去勢されていないオスと年齢が同じであったにも関わらず、去勢されていたオスの方が口腔の健康問題の痕跡が明確で健康問題の程度も重度でした。

去勢されていた26才(*)のオスのうち2匹では、歯を支える骨が激しく減少していました。
(*) 東邦大学の研究者によると赤毛猿の平均寿命は27才なので、相当な高齢まで生きたということになります。
解説

去勢というと現代人には無関係に思えますが、前立腺ガンの治療の一環として精巣(睾丸)を摘除することがありほか、事故で精巣を失ったり、性犯罪者を化学的あるいは外科的な方法で去勢するということも行われています。

さらに、加齢により男性ホルモンが減るだけでも口腔の健康に悪影響が生じる可能性も考えられます。