閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

白髪率が50%以上の男性は心臓病のリスクが高い

(2017年4月) "EuroPrevent 2017" で発表されたカイロ大学(エジプト)の研究で、頭髪における白髪の割合が50%を超えている男性は心臓病のリスクが高いという結果になりました。 今回の研究では男性のみを調査したので、女性でどうなのかは不明です。

研究の方法
545人の成人男性の冠動脈狭窄(心臓病のリスクの指標)の程度と毛髪に白髪が占める割合を調べました。 冠動脈狭窄の程度は冠動脈CT検査(*)で調べました。 白髪率は2名の検査官による目視で調べました。
(*) 冠動脈CT検査では動脈硬化や石灰化の程度を知ることができます。 動脈硬化は、動脈にコレステロールなどから成るプラークが沈着することで生じます。 動脈硬化が進行すると、動脈が石灰化します。
白髪の量に応じて、データを次の5つのグループに分けました:
  1. 100%黒髪
  2. 黒髪が白髪よりも多い
  3. 黒髪50%、白髪50%
  4. 白髪が黒髪よりも多い
  5. 100%白髪
結果
白髪が多いグループ(グループ3~5)では、年齢や心臓病のリスク要因(*)の有無にかかわらず冠動脈疾患のリスクが増加していました(冠動脈の狭窄がひどかった)。
(*) 高血圧・糖尿病・喫煙習慣・脂質異常症・冠動脈疾患の家族歴など。

また、冠動脈疾患の患者はそうでない人に比べて、統計学的に有意に白髪スコアが高く、冠動脈の石灰化も進んでいました。

解説

動脈硬化と白髪化には、DNA修復障害・酸化ストレス・炎症・ホルモンの変化・細胞老化といった共通の原因があります。

研究者は次のように述べています:
「アテローム性動脈硬化(一般的な動脈硬化)と白髪化は、同じような生物学的経路により生じます。 加齢により生じやすくなるという点でもアテローム性動脈硬化と白髪化は共通していますが、今回の研究では、歴年齢を考慮しても白髪化が肉体年齢の指標であり、心血管疾患リスクが高まっていることを警告するシグナルとなる得ることが示されました」