単純労働者に限り、仕事時間が長いと糖尿病のリスクが増加

(2014年9月) "The Lancet Diabetes & Endocrinology" に掲載された University College London(英国)のシステマティック・レビューで、手作業などの社会・経済的状態が低い(学歴や資格などが要求されず収入も少ない)単純労働を職業としている人が週に55時間を超えて仕事をすると2型糖尿病を発症するリスクが30%増加するという結果になりました。

レビューの方法

米国・欧州・日本・オーストラリアで行われた発表済みの研究4つと未公開の研究19のデータを分析しました。 これらの研究では合計22万人超の男女を平均7.6年間にわたり追跡調査しました。

結果

週に55時間超を働いていたグループと週に35~40時間を働いていたグループとを比較したところ、2型糖尿病になるリスクは両グループで同程度でした。

ところが、単純労働を職業としている人たちに限ると、週に55時間超を働いていたグループでは労働時間が35~40時間/週のグループに比べて、2型糖尿病になるリスクが30%増加していたのです。

単純労働者に限った場合のこの結果は、喫煙習慣・運動習慣・年齢・性別・肥満などの糖尿病の各種リスク要因を考慮したうえでなお統計的に有意でした。 肥満と2型糖尿病のリスク要因であるとされるシフト勤務参考記事: シフト勤務で2型糖尿病になるリスクが増加を考慮しても、単純労働における超過勤務と2型糖尿病リスクとの相関関係は強く残りました。