独身のまま中年になると早死にするリスクが二倍以上

(2013年1月) 米国で行われた研究で、独身のまま中年になると、中年のうちに早死にするリスクが二倍以上になるという結果が出ています。

研究の方法

1940年代に生まれた白人の男女 4,800人ほど(82%が男性)のデータを分析して、配偶者の有無が寿命に与える影響について調べました。

結果

既婚の男女に比べて未婚のまま中年になった人は中年のうちに死ぬリスクが二倍以上になっていることが明らかになりました。 さらに、結婚歴はあるけれども中年になる時点で独身である人でも、早死にのリスクが既婚者に比べて1.64倍になっていました。

この結果は、性格や、行動(運動習慣などでしょう)、健康関連のリスク要因(飲酒や喫煙でしょう)を考慮したうえでのものです。

専門家のコメント
ただし研究に参加しなかった専門家は、この研究には次のような不備があると指摘しています:
  1. この研究では人種・社会経済学的な要因・婚姻以外による同居・友人や子供の存在などが考慮されていない。
  2. この研究では男性の数が多い。別の研究に男性は既婚のほうが幸福だが女性はそうではないという結果になったものがあるため、今回の研究は女性には当てはまらないかもしれない。
別の専門家も2.に関して賛意を表明しています:
「女性は男性よりも、様々な友人や親類との間に幅広い交流関係を持つ傾向にあります。 これに対して男性では、一番の存在が妻であるというのが普通です。 妻がいない男性には往々にして、その一番の存在が欠けているのです」
男女ともに独身が原因で心臓発作リスクが増加

しかしながらフィンランドで行われた研究に、女性でも男性と同様に結婚しているほうが心臓発作になるリスクが減少するという結果になったものがあります。 15,300人のデータを対象に行われたこの研究によると、心臓発作になるリスクが既婚の場合と比べて独身の男性では58~66%、そして独身の女性では60~65%増加します。

そして、これが心臓発作による死亡率となると既婚と未婚の差がさらに広がり、心臓発作から28日後の時点で死亡しているリスクが、既婚者と比べて独身の男性では1.6~2.68倍、そして独身の女性でも既婚者の1.71~2.75倍になるという結果になっています。

考えられる理由
このような既婚者と未婚者の差の原因として、研究者は経済力と社交関係が考えられるとしています。 「経済力も社交関係も健康に寄与するが、いずれについても独身者よりも既婚者の方が優位にある」からだそうです。 さらに、配偶者に救急車を呼んでもらえるというのも一因だろうと推測されます。