骨折のリスク要因となる骨髄内脂肪を運動で減らせる

(2014年6月) "Bone" 誌に掲載されたノースカロライナ大学の研究で、高脂肪食やロシグリタゾン(糖尿病の薬)により骨髄内脂肪が増加することがマウス実験で明らかになりました。

骨髄内脂肪

骨髄内脂肪は骨の内部(骨髄)に存在する脂肪で、誰の骨にも存在しますが多過ぎると骨折しやすくなると考えられています。

肥満者・高齢者・糖尿病患者・ステロイド常用者・拒食症の人は骨折しやすいのですが、これらの人では骨髄内脂肪が増加することが知られています(拒食症の人でも何故か骨髄内脂肪が増えます)。

骨髄内脂肪は運動で減らせる

今回の研究では、高脂肪食やロシグリタゾンによる骨髄内脂肪の増加を運動によって抑制あるいは相殺できることも示されました。

ロシグリタゾンにより骨髄内脂肪が増える理由は 2015年の研究で明らかにされましたが、高脂肪食により骨髄内脂肪が増える理由や増えた骨髄内脂肪を運動で減らせる理由は未だ不明です。

運動により骨髄幹細胞が脂肪細胞よりも骨細胞を作る量を増やす(骨細胞と骨髄内脂肪細胞はどちらも骨髄幹細胞から作られる)ためかもしれませんし、運動によって体が骨髄内脂肪をエネルギー源として使えるようになるのかもしれません。

研究者は次のように述べています:
「骨髄内脂肪も(他の脂肪と同様に)エネルギーの貯蔵庫で、骨細胞が骨を強化するのにそのエネルギーを用いているのかもしれません」