マッサージに免疫機能を改善する効果?

(2015年6月) クイーンメアリー大学(英国)が行ったマウス実験で、マッサージが免疫機能の改善に有効だという結果になりました。

実験の方法

マウスたちを3つのグループに分けて、そのうち2つのグループには8日間にわたって毎日マッサージを行い、残りの1つのグループには何もしませんでした。 マッサージの内容は手袋をはめた指によるマッサージ、またはブラシによるマッサージでした。

結果

マッサージを受けた2つのグループではストレス・ホルモンの一種であるノルアドレナリンの分泌量が減り、それによってT細胞と呼ばれる免疫機能において重要な役割を果たす細胞の発生(development)量が増加していました。

ブラシによるマッサージよりも指によるマッサージの方が統計学的に有意に効果的であったことから、接触範囲が一定であることや温度などの要因もマッサージの効果に関与している可能性があります。

マッサージにマウスの不安感様行動を減らす効果は無いようでした。

実用性

今回の発見は、ガンの化学療法を受けている患者やHIV患者などのように免疫機能が衰えている人の免疫力回復に利用できる可能性があります。

研究者は次のように述べています:
「従来のオーソドックスな治療と併せて用いることで、触覚・嗅覚・聴覚などの五感の刺激に基づく治療法も効果を発揮するかもしれません」
マッサージは、ガン患者の筋肉痛・吐き気・疲労感の緩和や、ストレス軽減、注意力向上などに有効であることがこれまでに報告されています。