物質主義者は生命の危険に晒されると買い物依存症になる

"Journal of the Academy of Marketing Science" (2013年9月)に掲載された研究によると、物質主義的な人は、そうでない人に比べて、地震・洪水・テロなどのようにトラウマ(心の傷)の原因となるような出来事によって受けるストレスが大きくなります。

物質(中心)主義とは、愛情・人情・友情などよりも、カネ・不動産・株式・貴金属・クルマなどの資産を大事に思うことです。

そして、物質主義的な人は、そのようなストレスに対する反動として買い物依存症(不要な物まで大量に購入してしまう)になり、衝動買いをしてしまいますが、研究者によると、そのような買い物依存・衝動買いが、ストレスをさらに増大させ、幸福感を損なっている可能性があります。

物質主義者がトラウマチックな出来事に対してこのような反応を示す理由として、研究グループは、物質主義者の自尊心(自己の価値を認める、自信をもつ、自己を敬うなどの感情)が、非物質主義者に比べて低いからではないかとしています。

研究の内容
この研究では、309人のイスラエル人にアンケートに回答してもらいました。 309人のうち139人は2007年に半年間にわたってパレスチナ軍によるロケットの攻撃に晒(さら)された町の人たちで、残りの170人は同じイスラエルでも攻撃に晒されていなかった町の人たちでした。

アンケートの結果を分析したところ、物質主義的な性質が非常に強い人では、物質主義的でない人に比べて、生命が脅かされたときに感じる心的外傷後ストレスと、衝動買い・買い物依存の傾向が強いという結果になりました。

研究グループはさらに、855人の米国在住者を対象に、物質主義的な性質と死の恐怖に関するアンケートを実施しました。 その結果、物質主義的な人が、衝動的に無茶苦茶な買い物をすることで死の恐怖を軽減しようとする傾向にあることがわかりました。