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慢性的なストレスを抱えている母親の子供には虫歯が多い

(2015年9月) "American Journal of Public Health" に掲載されたワシントン大学などの研究で、慢性的なストレスを抱えている母親の子供には虫歯が多いという結果になりました。

研究の方法

米国に住む母子716組のデータを分析しました。 母親の平均年齢30才、子供の年齢は2~6才でした。

結果
ストレスを抱えている(*)母親の子供では虫歯がある率が44.2%だったのに対して、そうでない母親の子供では27.9%でした。
(*) アロスタティック負荷と呼ばれるストレスの指標において2つ以上の項目に当てはまる場合を「ストレスを抱えている」とみなしました。 アロスタティック負荷の算出には、血圧・コレステロール・腹部脂肪の量・血糖値・C反応性タンパク質(炎症の指標)を用いました。
母乳育児と虫歯率の関係

さらに母乳育児と虫歯率の関係を調べたところ、母乳で育てられた子供では虫歯率が37.1%だったのに対して、母乳で育てられなかった子供では62.9%でした。 ストレスを抱えている母親は母乳育児をしない傾向にありました。

社会・経済的状態を考慮すると

母子の社会・経済的状態(収入・職業・学歴など)を考慮して分析したところ、母親のストレスと子供の虫歯率との関係性は弱まりました。

既存のデータに、社会・経済的状態が母親のストレスと子供の虫歯の両方に影響するというものがあるので、この結果は予想通りでした。

解説
研究者の口ぶりからすると、子供に毎日歯磨きをさせる・定期的に歯科検診を受けさせる・健全な食生活を送らせる・母乳で育てるといったことをしていないと子供の虫歯が増えるようです。 ただ、これらをしない/できない理由が社会・経済的状態とストレスのどちらなのかは判然としないようです。