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妊娠中のDHA服用は新生児の鉄分を確保するのにも有益

(2016年2月)"Journal of Functional Foods" に掲載されたグラナダ大学などの研究により、妊娠中にオメガ3脂肪酸の一種であるDHA(ドコサヘキサエン酸)を服用しておくことで新生児の体内における鉄分量が増加することが明らかになりました。

研究の方法

妊娠6ヵ月目の健康な妊婦110人を2つのグループに分けて、一方のグループには魚を含むバランスの取れた食生活をしたうえでDHAを含有する乳製品を飲んでもらい、もう一方のグループには同じ食生活をしたうえでプラシーボを飲んでもらいました。

そして分娩時に胎盤のサンプルを入手して遺伝子の発現状況を分析しました。 「遺伝子の発現」とは遺伝子の設計図に基づいて体内で特定のタンパク質が作られることです。

結果

魚油を服用したグループでは、胎盤を通過する鉄の輸送を調節する遺伝子の発現に変化が生じ、新生児の体内に存在する鉄分の量が増加していました。

解説
研究者は次のように述べています:
「DHAの服用が新生児の認知機能と視覚の発達にとって大切であることが知られていますが、今回の研究によるとDHAには、貧血(鉄分の不足)のリスクと、低体重児出産や新生児の認知機能の発達の遅れなどのリスクを下げる効果もあるかもしれません。 低体重児出産や認知機能の発達の遅れには貧血が関与しています」
DHAが子供の脳(認知機能)の発達に必要であることは有名ですが、鉄分も子供の脳の発達に必要です。