妊娠中に魚を頻繁に食べ過ぎると生まれる子供が太りやすい

(2016年2月) "JAMA Pediatrics" に掲載されたクレタ大学(ギリシャ)などの研究で、妊娠中に頻繁に魚を食べ過ぎると生まれる子供が太りやすいという結果になりました。

研究の方法

欧米に在住の母子 26,184組を対象に、妊娠中の母親の食生活・出産前後の体重・年齢・母乳育児の有無などを調べ、子供が6才になるまでの2年間にわたり発育具合を追跡調査しました。

結果

妊娠中に魚を食べる頻度が週に3回超だったグループの子供は、頻度が週に3回以下だったグループの子供に比べて4才から6才になるまでの期間における成長が速くBMIも高いという結果でした。

魚を食べる頻度が週に3回超だったグループの子供は、頻度が週に1回以下だったグループの子供に比べて6才の時点で肥満している率が22%高くなっていました。

解説

妊娠中に魚を食べることが多いと子供が肥満しやすくなるのは、魚を汚染している内分泌かく乱物質(環境ホルモン)により胎児の時点で太りやすい体質になるからかもしれません。

今回の研究は、米国食品医薬局(FDA)が定める魚摂取量の上限と合致します。 FDAが 2014年6月に発表したガイドラインでは、妊娠中あるいは授乳中の女性は魚を食べることが推奨されるのと同時に、魚を食べる回数を週に3回までとすることが推奨されています。
魚には、胎児の脳の発達に必須とされるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。 その一方で、魚は水銀に汚染されてもいるのでFDAは魚を食べる量を制限しています。 水銀は特に胎児において、脳の発達に悪影響を及ぼします。