妊娠中のストレスで胎児の発育が損なわれる可能性

(2015年1月) "Journal of Physiology" 誌に掲載された研究によると、妊娠中のストレスによって胎児の発育が損なわれる恐れがあるかもしれません。

研究の方法
妊娠中の雌マウス51匹にグルココルチコイドというストレス・ホルモンの一種であるコルチコステロンを投与して、コルチコステロンを投与しない74匹のグループ(対照群)するという実験を行いました。 投与した時期は、妊娠11~16日目(20匹)または妊娠14~19日目(31匹)でした。
マウスの妊娠期間
ねずみ駆除.jp」によると、ハツカねずみ(マウス)の妊娠期間は17~20日です。 20日で子供が生まれるので「ハツカねずみ」と呼ばれるのでしょう。
結果

グルココルチコイドを投与した雌マウスでは、食事量は増えましたがブドウ糖を胎児へと運ぶという胎盤の能力が低下していました。

コメント
研究者は次のように述べています:
「ヒトでもマウスと同じメカニズムであるとすればの話ですが、妊娠中にストレスを受けたり、グルココルチコイドを投与されたりすることによって胎児に代謝の健康における長期的な影響(低体重など)が生じる可能性があります」
「今回の研究では、ストレス下において胎盤の一部の遺伝子(の発現?)に変化が生じていました。 変化が生じていた遺伝子のうちの1つは "Redd1" と呼ばれる遺伝子で、この遺伝子は①酸素など様々な物質の利用可能性に関するシグナル伝達を行ったり、②体の他の組織(意味が分からないので直訳です)における成長と栄養摂取を調節する細胞内経路と相互作用したりすると考えられています」