瞑想は高血圧に効果なし

(2013年10月) "American Journal of Hypertension" に掲載された研究によると、瞑想には血圧を下げる効果がありません。

研究の方法

この研究では、血圧が微妙に高い人たち101人に参加してもらいました。 参加者たちの年齢は20~75才で、平均血圧は 135/82 mm Hgでした。 135/82 mm Hg という平均血圧は、通常よりも高い血圧ですが「高血圧」に該当するほどではありません。

参加者の全員に、血圧を下げるための生活習慣(減塩・禁煙・運動)についてレクチャーしたのち、半数に、8週間にわたるマインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)のクラスと、1日の黙想に出席してもらいました。 MBSR 療法を実践した半数にはさらに、自宅で毎日45分間のストレス軽減法(MBSR に含まれる技法でしょうか)を実行してもらいました。

結果

8週間後、MBSR を実践したグループと、しなかったグループの間で、血圧に実質的な違いが見られませんでした(どちらのグループでも血圧が下がっていなかった)。

解説

過去の複数の研究では、瞑想に血圧を下げる効果のあることが示されていましたが、これらの研究では参加者の大部分が降圧剤(血圧を下げる薬)を服用していました。 これらの研究で瞑想に降圧作用が示されたのは、瞑想によって降圧剤をきちんと服用するようになったためではないかと今回の研究者は考えています。

今回の研究の参加者たちは、高血圧というほどに血圧が高いわけではなかったのので、降圧剤を服用していませんでした。

専門家によると、今回の結果はあくまでも MBSR 療法の場合であって、太極拳や超越瞑想法(リラクゼーションの促進、ストレスの緩和、生活の質の改善などを目的として用いられる精神的な技法。「TM」とも呼ばれる)では、違った結果になる可能性があります。 2007年に米国の医療研究品質庁が発表したレポートによると、禅や気孔には血圧を下げる効果があります。

MBSR 療法
MBSR 療法とは、マサチューセッツ大学の研究者が開発した瞑想法のことで、マサチューセッツ大学1979年にプログラムが開始されました。 今回効果が否定された高血圧の他にも、慢性痛や、ガン、ストレス、睡眠障害、心臓疾患、自己免疫疾患、頭痛、胃腸疾患、不安・パニック障害などに効果があるとされています。