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肉を食べる量が少なくても肺/乳/前立腺ガンのリスクは変わらない

(2016年6月) "European Jorunal of Nutrition" に掲載されたマーストリヒト大学(オランダ)の研究で、肉を食べる量が少なくても肺ガン・乳ガン(閉経後)・前立腺ガンのリスクは変わらないという結果になりました。

研究の方法

55~69才のオランダ人1万1千人ほどを対象に、食生活などに関するアンケートを実施したのち20年ほどにわたってガンの発生状況を追跡調査しました。

1万1千人の内訳は、肉をほぼ毎日食べるという人が 5,649人、肉を週に2~5回食べるという人が 2,965人、週に1回しか肉を食べないという人が 1,388人、肉をまったく食べないベジタリアンが691人、そして獣の肉は食べないが魚は食べるという魚食ベジタリアンが389人というものでした。

結果
20年間のうちに発生したガンの件数は、肺ガンが279件、閉経後女性に生じる乳ガンが312件、前立腺ガンが399件(*)でした。
(*) 進行した(ステージ3または4)の前立腺ガンは136件。

ガンのリスクに影響する様々な要因(喫煙習慣など)を考慮して分析したところ、肉を食べる頻度と肺ガン・乳ガン・前立腺ガンのリスクとの間に統計学的に有意な関係は見られませんでした。

進行した前立腺ガン
進行した前立腺ガンのリスクに限り、肉をあまり食べない場合にリスクが高くなっていました。 ほぼ毎日肉を食べるというグループに比べて、肉を週に1回しか食べないというグループはリスクが75%高くなっていました。
進行した前立腺ガンのリスクは、加工肉と鶏肉を食べる量が多い場合に特に低くなっていました。 この結果は既存のデータと矛盾するので、肉を食べる量が多いと進行した前立腺ガンのリスクが減るという点に関しては今後の研究で確認する必要があります。