Monica Dinu et al. "Food groups and risk of age-related macular degeneration: a systematic review with meta-analysis"
加齢黄斑変性とは
加齢黄斑変性(AMD)は網膜が劣化する病気で、高齢者における視力低下や失明の主因となっています。 AMDのリスク要因は加齢のほか遺伝や喫煙などです。
メタ分析の方法
食生活とAMDになるリスクとの関係を調べた26の研究論文(2018年1月までに行われたもの。いずれも前向き研究)のデータを分析しました。 データに含まれる人数は21万人超、AMDの症例数は 7,154件でした。
結果
主な結果は次の通りです:- 魚を食べる量が最大の場合は最少の場合に比べて、AMDになるリスクが18%低かった。
- 肉の摂取量が最大の場合は最少の場合に比べて、初期AMDになるリスクが17%高かった。 後期AMDについてはリスクの差はなかった。
- 飲酒量が最大の場合は最少の場合に比べて、AMDになるリスクが20%高かった。
- 野菜・果物・ナッツ類・穀類・乳製品・食用油・バター・マーガリンの摂取量とAMDリスクとの間には関係が見られなかった。