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「めだか」の英語は "medaka"

「最新健康ニュース」の記事のネタを求めて研究論文を漁っていると、"medaka" という英単語をちょくちょく見かけます。 この "medaka" はむろん魚の「メダカ」のことなのですが、昨日も "medaka" という単語を見かけたので "medaka" の使用状況について調べてみました。

「メダカ」を英語でなんと言うか?

「メダカ」に対応する英単語は、"killifish"、"Japanese killifish"、"Japanese rice fish"、そして "medaka" あるいは "Japanese Medaka" といったところです。 "Japanese rice fish(日本のコメの魚)" という呼称はメダカが田んぼに住むことに由来するのでしょう。

研究論文における "medaka"

英単語としての "medaka" がどの程度使われているのかを研究論文のデータベースで調べてみたところ、"medaka" という語を使用している研究はやはり日本のものに多かったのですが、中国のほか米国・カナダ・スペイン・フランス・韓国などの研究でも "medaka" という語が使われていました。 以下はほんの一例です。

日本の研究

"Effects of methotrexate exposure on medaka (Oryzias latipes) testes"
(メトトレキサートがメダカの金玉に及ぼす影響)

スペインの研究

"Effects of dietary BDE-47 exposure on medaka (Oryzias latipes) swimming behavior"
(BDE-47をエサとしてメダカに与えたときの遊泳行動への影響)

フランスの研究

"Metabolic changes in Medaka fish induced by cyanobacterial exposures..."
(シアノバクテリアによるメダカの代謝の変化)

中国の研究

"Impact of ocean acidification on the early development and escape behavior of marine medaka (Oryzias melastigma)"
(海洋の酸性化がインドメダカの初期の発達と逃避行動に及ぼす影響 )

最も古い用例

今回見つかった "medaka" の用例のうち、日本以外の研究で最も古いのは 1976年の米国の研究です:

"Free calcium increases explosively in activating medaka eggs"
(メダカの卵を活性化させると遊離カルシウムが爆発的に増加)

"medaka" > "killifish" > "Japanese rice fish"

メダカ属の魚を指して "killifish" を使う研究よりも "medaka" を使う研究のほうが圧倒的に多数派です。 "Japanese rice fish" という呼称を使う研究は極少数にとどまります。

学術界だけではない

「メダカ」を英語でそのまま "medaka" と表記するのは学術界だけではありません。 ランダムハウス英英辞典にも "medaka" という項目があり、次のように説明されています:

A small Japanese fish (Oryzias latipes) that is commonly found in rice paddies and is often used in biological research or in stocking aquariums.
(田んぼで見かけることが多い日本の小魚。 生物学的な研究やアクアリウムに用いられる)

ランダムハウス英英辞典によると、"medaka" という日本語が英語に輸入されたのは 1930年代です。