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大腸の腫瘍を予防する効果が高いと思われる3つの食品カテゴリー

(2017年7月) 地中海地方の伝統的な食生活であるメディテラネアン・ダイエットが大腸ガンの予防や大腸ガン患者の生存率向上に有益であるというデータがありますが、"ESMO 19th World Congress on Gastrointestinal Cancer" で発表され "Annals of Oncology" に掲載された研究により、メディテラネアン・ダイエットを構成する食品群のうち、大腸の健康に寄与していると思われるものが明らかになりました。

メディテラネアン・ダイエットとは

メディテラネアン・ダイエットとは地中海地方の伝統的な食生活のことで、健康的な食生活の代名詞のようなものです。

メディテラネアン・ダイエットの内容は、野菜・果物・全粒穀物・オリーブ油・魚をよく食べ、赤ワインを少し頂き、赤身肉はあまり食べないというものです。

メディテラネアン・ダイエットを食べている人は総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)が低いほか、メタボリックシンドローム・脂質異常・2型糖尿病・心臓病・ガン・認知症・高血圧などの病気になりにくいというデータがあります。

研究の方法

大腸の内視鏡検査を受ける予定である40~70才の男女808人を対象に、食生活に関するアンケート調査を実施しました。

メディテラネアン・ダイエット(以下「MD」)でよく食べられる果物・野菜・豆類・ナッツ類・種子類・全粒穀物・魚・鶏肉・一価不飽和脂肪酸といったカテゴリーに関しては摂取量がデータ全体の中央値よりも多い場合を、そしてMDではあまり摂取しない赤身肉・お酒・清涼飲料水といったカテゴリーに関しては摂取量が中央値よりも少ない場合を、それぞれ「食生活がMDに近い」とみなしました。

結果

「食生活がMDに近い」を達成している食品カテゴリーの数が、内視鏡検査で大腸の健康状態が良好だったグループでは4.5だったのに対して、に比べて、大腸に進行したポリープ(*)が生じていたグループでは1.9でした。
(*) 「進行したポリープ」- "advanced polyps"。 この研究では「進行したポリープ」を「大きかったり数が多かったり悪質だったりする腺腫」と定義しています。 腺腫とはガンではない良性の腫瘍のことですが、「大きかったり数が多かったり悪質だったりする腺腫」は大腸ガンのリスクが高くなる原因となります。 (参考大腸ポリープとは

研究チームの計算によると、「食生活がMDに近い」を達成している食品カテゴリーの数がゼロの場合に比べると、「食生活がMDに近い」を達成している食品カテゴリーの数が1~4つの場合にも大腸に進行ポリープが生じているリスクが半分(-50%)になります。 そして、達成食品カテゴリーの数が5~10の場合にも、リスクの低下幅はあまり変わりません(-53%)。

大腸に生じる進行ポリープのリスクに影響する様々な要因を考慮しつつ、食品カテゴリー別に分析したところ、進行ポリープのリスクとの関係が強いのは次の3つのカテゴリーでした(カッコ内はリスクの低下幅):
  • 清涼飲料水をあまり飲まない(-35%
  • 果物をよく食べる(-34%
  • 魚をよく食べる(-38%
この3つのカテゴリーにおいて「食生活がMDに近い」を達成した場合には、大腸に生じる進行ポリープのリスクが86%低下するという計算になります。
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